HOME >> インプラントにおける骨移植手術
インプラントでは骨の高さや幅が不足していない十分な状態で行うほど成功率は高くなります。特にインプラントを埋め込む条件が良いとされる好条件の骨に長いサイズのインプラントを埋め込むことで、その後の成功率は大きく変わるのです。
インプラントを埋め込む部位の骨の状態が良く、日頃のお手入れも丁寧にされ歯周病もなく、更に噛み合わせも問題なく、歯軋りもしないとされれば12ミリの長さの有るインプラントを埋め込む事ができ、その成功率はかなり高くなります。
しかし6ミリのサイズのインプラントしか使用できないとなれば、インプラントの手術をして埋め込んでもその生存率はガタッと低くなってしまいます。
何故なら短いインプラントでは単純に噛む力に耐えられないからです。
そのためインプラントを埋め込むに悪条件とされる部位に無理矢理インプラントを埋め込んだとしても満足のいく結果は得られないということです。
また好条件とされる部位にインプラントを簡単に埋め込めるケースは稀で、大抵は骨の増大法を用いる事になりこの時必要となるのが移植骨です。
インプラントの場合、骨移植で使用される移植骨には2種類あります。
一つは骨になる物質を用いる人工的なもので、もう一つはインプラントの治療を受ける患者自身の骨です。
そこで患者自身の骨を歯の骨に移植する事になると医師から言われたら驚きませんか。ですが人工物を用いるのと自分の骨を移植するのとでは、どちらが良いかと聞かれれば勿論自分の骨が良いに決まっていますよね。
しかし自分の骨を移植するからといって構える必要はありません。
例えばインプラントを埋め込む部位が上顎の奥だった場合、上顎結節と呼ばれるところから骨を採取しますが時間にして1分程度です。
そして骨を採取する場合に用いられる器具はノミに似たようなもので、軽く少し叩く事で骨が採取されます。痛みも特にありませんし、この処置に掛る時間も1分程度のため自分の骨を移植するからといって特に心配する必要は無いのです。
インプラントで骨の移植が必要になる場合、自分の骨以外に人工的に作られた骨と他人の骨とがあります。本当であれば自分の骨を移植するのが一番良いのですが、それが不可能な場合もあるわけです。
そこで人工的に作られた骨に関しては豊富な移植材料があり、いずれもインプラントを埋め込む骨に移植してもアレルギー反応などはありません。
そのためこれについては安全性が高いとされています。
しかし人工的に作られた骨は本来の人間の骨とは構造が異なります。
そのため人工的に作られた骨自体を、インプラントを埋め込む部位に骨を増やすため使用したとしても人工的に作られた骨単体では骨にはならないのです。
そのためインプラントで骨を増やす際に用いられる人工的な骨は、自分の骨つまり自家骨と人工的な骨とを混ぜ合わせて使用されることになります。
インプラントで骨を増やすために使用される骨には人工的な骨と他人の骨と自家骨とがあります。そこで他人の骨は相手が自分と同じ人間ですから骨の構造は同じですよね。
この方法はアメリカを中心に良くされている方法です。
「インプラントを埋め込む際に足りない骨を作るため他人の骨を移植します」と言われたらどうしますか。大抵の人が拒絶されると思います。
しかしアメリカでよく使用されている方法であったとしても日本では使用されていません。何故なら日本では他人の骨を移植する事は認められていないため使用できないからです。
ですが例え日本で認可が降りたとしてもインプラントの治療で「他人の骨を移植します」と言われてすんなり「いいですよ」という人は少ないと思いますので使用にいたるまでは難しいと思われます。
インプラントで足りない骨を作るために人間以外の動物から得た骨を使用する方法があります。そこで「インプラントで不足分の骨を作るため動物の骨を使用します」と言われたらちょっと嫌な感じしませんか。
しかし動物であっても人間と同じ骨です。
そして動物から得た骨を免疫反応が起こらないよう特別な処理をすることで、インプラントで不足分の骨を作るため使用したとしても全く問題はありません。
しかし一時期「狂牛病」が話題となりましたよね。その時に牛肉が何かと騒がれました。そこで「インプラントの不足分の骨を牛から得た骨で作ります」と言われたら大抵の方は拒絶しませんか。
ですが医療の分野では昔から牛や豚の骨が使用された材料が多いのも事実です。
勿論これらについての安全性は非常に高いものとなっており、効果も実証されていますので心配は要りません。
そのためインプラントで不足分の骨を作ると言われたら、どの骨が使用されるのか気になる方は医師に聞いてみるのも良いと思いますよ。